クラブハウスに飾られたFW中村敬斗のサイン(写真=会田健司)

 初対面の小学6年生の時は細くてひ弱というのが第一印象だったが、ボールを持ったらそんなイメージは吹き飛んだ。「まずドリブルするバランスが良かった。足首の使い方も上手で、ボールの芯をしっかり捕らえる技術が高かったんです。うちはこういう約束はしないのですが、同伴していた親に『すぐ来てもらいます』と、思わず言ってしまったほど惚れ込みました」と苦笑する。

 “10年にひとりの逸材”という言葉は、スポーツ選手を形容するのに古くから使われてきたが、三菱養和加入後の中村はこの枕ことば通りの成長を遂げていく。

 中学1年から高校2年まで、三菱養和SCジュニアユースとユースで5年間を過ごした。

 U-15を皮切りに各年代別の日本代表に選ばれ、高校2年の17年に出場したU-17ワールドカップ(W杯)では、1次リーグ初戦のホンジュラス戦でハットトリックするなど通算4点を挙げた。この年からJリーグ各クラブが争奪戦を展開。高校2年で三菱養和を辞め、18年1月にガンバ大阪へ加入した。

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