MF8田中龍之介(市立橘(写真=K,Nishiyama)

 6月8日、令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選2次予選準々決勝。橘MF8田中龍之介は、大事な局面でのPKを決めた。43分、1点ビハインドの苦しい時間帯。チームに流れを呼び戻す一撃は、彼の「自分が決めてチームを勝たせる」という揺るぎない信念の結晶だった。

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「自分は毎回PKキッカーを監督から任されてるんですけど、あの状況でも決めれる未来しか見えなかった。ここ決めて、次も自分で決めるっていう気持ちしかなかったです」

 この言葉の裏にあったのは、冷静さとチームを想う心だ。同じK2所属の平塚学園とは、リーグ戦でも顔を合わせてきた因縁の相手。PKのキーパーはその時と同じ相手だった。互いに手の内を知り尽くした中で、最後に勝負を分けたのは、心の強さだった。

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選