システムへのこだわりはまるでない。4-4-2や4-3-3、4-1-4-1など相手の戦い方を理解した上で、選手に守備陣形や攻撃の布陣を考えさせるという。自分たちがアタックしやすい形、相手の攻めを封じるための守備組織を判断させているそうだ。
自主性を重んじ、考える力を養う指導法だ。前線から重圧をかける戦法を取るのか、ブロックを形成し構えて守るのか。パスで敵の守りを崩すのか、ドリブルでマークをはがすのか-といったことも選手の判断に委ねている。
「子どもたちがどんな戦いをしたいのかが重要なので、ああしろ、こうしろとは言いません。そうすることによって対戦相手の動きをきちんと見るようになり、敵の穴も分かってきます。チームづくりの根幹は相手を見ながら正しい判断をし、プレーの選択肢を広げられるようにすることです。言われたことをやるだけではなく、自分で何かをつくり出せる選手を育てたいですね」
▽第40回日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会
第40回日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会


