実行委員長を務める坂口代表は、「公式戦とはまた別のリーグを設け、子どもたちに少しでも多くの試合を経験してもらうのが狙いです。優勝、準優勝のほかにもMVPや得点王などの個人表彰もあるので、選手のモチベーションにもつながります」とうれしそうに語り掛けた。

 高校生や小学生の大会はメディアの露出も含めて注目されるが、中学生年代は以前からあまりスポットが当たらない傾向にあった。こうした観点から新たな試みとして創設すると、参加希望チームが膨らみ昨年からは県外チームも加え今季は95チームが加盟。将来的には東京、神奈川、千葉にも同様のリーグを広げ、全国大会開催も視野に入れる。

 カテゴリーはU-13とU-14が1部~3部制で、U-15・U-16は中学3年生と高校1年生が対戦する形式にしたのだが、この狙いが面白い。坂口代表は「高校生とやることで、中3が高校チームの指導者に見てもらえますよね。スカウトも兼ねているので、大勢の中3に進路のチャンスを与えたかったんです」と、高校進学をにらんだ環境づくりにも着手した。

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▽第40回日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会
第40回日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会