昌平は今年も個の力に優れる。ボールを握ってはドリブルと巧みなパス交換で相手陣営にもぐり込み、中央突破やサイドアタックで好機を膨らませる。その担い手が来季のJ1湘南ベルマーレへの加入が内定しているMF山口豪太(3年)と、同じくJリーグクラブへ進むと見られるMF長璃喜(3年)だ。
左利きの山口は外から豪胆に仕掛けて好クロスを配給し、カットインからの強烈なシュートも得意だ。軽やかなステップでマーカーをかわす長も、ゴールを狙う意識が高い。決定力の高さと勝負強さには定評があり、プレミアリーグでは10月5日の第16節終了時点で8ゴール。得点ランキング4位タイにつけている。ただ練習で負ったけがの状態が少し気になる。
プレミアリーグでの成績は、12チーム中10位と芳しくない。今予選はスーパーシードで11月1日の準々決勝が初戦とあり、プレミアリーグをもう2試合こなしチーム力を整えて臨みたいところだ。
GK小野寺太郎、主将のCB伊藤隆寛(ともに3年)らが守備を安定させ、持ち前の洗練された攻撃を繰り広げれば、全国高校総体予選に続く2冠の可能性はある。
▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選

