そして彼はこの一年、何よりも「守備」に向き合ってきた。「去年は失点が課題だった。今年はずっと守備をテーマにやってきた。1月に比べたら出足や戦うところは伸びたけど、桐光とか日藤とか、全国レベルに比べたらまだ足りない。そこをもっと厳しくやらなきゃいけない」。派手さよりも、地道な強さを。その意識が、横浜創英の“堅さ”を作っている。
「今年は蹴るスタイルになって、セカンドボールの回収が鍵になった。そこを拾って落ち着かせるのが自分の仕事。ビルドアップで攻撃に関わることも多くて、やることは多いけど、やりがいは大きい」と話す通り、チームのスタイルは今季、大きく変わった。鈴木がボールに触る回数が増えるほど、横浜創英のリズムは整う。
「自分がたくさんボールをさわればテンポも良くなるし、落ち着かせられる。意識してボールを受け続けることが大事。大舞台になるほど、そういう時間が減るからこそ」
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

