それでも粘り強い戦い方と集中力で決勝の舞台へと駒を進めた。決勝の相手は、9年連続で同一カードとなる大会28連覇中の青森山田。「ずっと選手権の決勝の舞台で敗れているので、そういった悔しさを持っている。先輩たちの分も背負いながらやっていきたい」と三上監督は力を込める。

 この夏、青森山田を破り初の全国の舞台に立った野辺地西。「全国に立てた経験を、この選手権、そしてプリンス参入戦に向けて活かすというのが我々。その経験値をまだ今大会では出せていないんですけど、決勝では出して優勝したい」と決意を語った。

 青森山田の県内418連勝、総体の連続出場を24で止めた野辺地西が、今度は選手権でもうひとつの歴史を塗り替え、悲願の選手権初出場を掴むことができるか。注目の決勝は、11月2日に行われる。

(文・写真=古部亮)

▽第104回全国高校サッカー選手権青森予選
第104回全国高校サッカー選手権青森予選