今年の堀越は、昨年以上に攻撃に比重を置いている。三鴨、千葉、小川、田中、そして両WBの杉村・濱岡。1対1で前向きに仕掛けられるサイドアタッカーが揃い、9月から導入した3バックへの移行もうまくハマった。
「三鴨が抑えられても、他の選手が奮起してくれた。主人公が千葉になったのは、周りが作った形があったから」と佐藤監督は総合力の成長を強調する。
これまで帝京、國學院久我山など、東京の強豪を打ち負かすために積み上げてきたものが、ようやく形として結実しつつある。そして全国では、さらにもう一段階高いレベルの守備構築が求められる。
「失点せずに、自分たちの時間を増やして攻めたい。全国ではもっと上げていきたい」
再び国立のピッチへ。そして“全国制覇”へ。堀越の挑戦はここからが本番だ。
(文・写真=西山和広)
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

