47分、左サイドに張ったMF14田中豪の仕掛けからFW9千葉慎之助がダイビングヘッドで追加点。さらに50、54、63、71分と堀越が立て続けにゴールを重ねた。久我山も61分にFW9加藤瑛汰、68分に小笠原が1点ずつを返し、終了間際の80+5分にはDF7藤田隼がポストを直撃のシュートを放つなど最後まで攻撃姿勢は失わなかった。ただ、堀越の決定力とゴール前の質が、その粘りを上回った。
結果は2-7。力の差を突きつけられる結果となったが、李監督は「相手が非常に強かった。ただ、うちの選手のことを言うと、最後まで下を向かなかったからよかった。1点でも返そうという気持ちが最後までゲームに現れていた」と選手たちの姿を称えた。続けて、「サッカーは点取りゲーム。相手の点数はことごとく入って、こちらは少し遠かった。タラレバだけど、一つ入って流れが変わっていれば……とは思う。でも、それを押しつぶすぐらいの圧力が相手にはあった。このぐらいのレベルの実力が全体像としては現実。プリンスでも成績は苦しいけど、それが今の実力なんだと思う。試合はどちらに転ぶかわからないものだけど、今日は力の差があった」と東京のトップ層との“差”を痛感していた。
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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

