乙訓イレブン

 敗れた乙訓は初戦敗退となったが、試合後は笑顔を見せる選手たちが多かった。というのも、この試合は新チームにとって最初の公式戦だったからだ。昨冬の高校選手権予選を終えた後、当時の3年生15人が退部。残った部員は9名だけだった。紅白戦どころか練習試合も行えない状況の中、基礎練習や3人3組に分かれてのミニゲームなど、できることを取り組んできた。一時期は練習に来ない選手も出てきて7人だけになったこともあり、そのときは24歳の三谷有輝監督も混ざってトレーニングを行っているが、どんなときでもサッカーを楽しむこと、サッカーに向き合うことは忘れなかった。

 仲間の説得もあって離れかけた仲間がチームに戻ってきて、再び9人での活動が再開。それでも新入生が入部してくるかは不透明で「このまま終わっちゃうのかな、と不安もあった」(野田)。

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