
FW9木村太陽(3年)が先制ゴール
後半に入っても大津の集中力は途切れなかった。64分には、山城監督が「コンディションを上げてきていた」と期待を込めてピッチに送り出したMF23井上玲葵(3年)が、同じく途中出場のMF8坂口凌空(3年)の右クロスからヘディングで追加点を奪取。指揮官の采配がズバリと的中し、隙を見せないまま試合をクローズした。
要所を締め、終わってみればシュート数でも相手を圧倒しての完勝。しかし、大津の視線はすでに、さらに高い位置へと向けられている。「去年、決勝のPKを外して一番悔しい思いをした(松岡)凛のためにも、去年の先輩たちのためにも、今年こそは日本一を獲りたい。上手くいけば波に乗れるお調子者が多い代なので、ここからどんどん波に乗る選手が出てくれば」と、去年を経験しているからこそ渡部は誰よりも優勝するために何が必要なのかを理解している。
初戦の難しさを、自らが課す「日本一に必要な基準」で乗り越えた大津。頂点を狙う青き軍団が1年前の忘れ物を取りに行く大会が幕を開けた。
(文・写真=会田健司)

