静岡学園イレブン
後半開始早々の37分、静岡学園は不用意な形で旭川実業の川口湘大に2点目を奪われてしまう。副審のフラッグが上がったことで一瞬足が止まってしまった不運な失点だったが、0-2という状況を迎えても、静岡学園イレブンに焦りはなかった。川口監督が「0-2からが勝負。2点取られてもそこからひっくり返すよと常に言っている。そういうゲームが今日はできた」と振り返った通り、ここから静岡学園の逆襲が始まる。
システムを4バックへと変更し、前線の圧力を高めると、46分に反撃の狼煙が上がった。起点となったのは、右SBに移った高丘だった。高丘が相手DFと対峙しながら右サイドを縦に突破してクロスを上げると、中央で待っていたFW坂本健悟(3年)が頭で合わせ1点差に迫る。坂本が意地の一発を決めると、「静学の雰囲気」を感じたと高丘が語った通り、会場の空気は完全に一変した。
勢いに乗った静岡学園は62分、FW沢井翼(3年)が同点ゴールを突き刺すと、70+2分には途中出場のFW佐野泰聖(3年)が劇的な逆転ゴールを奪取。川口監督が「FWが点を取るチームは強い」と称賛した通り、2トップがそれぞれゴールを決めて追いつくと、PK戦突入目前の土壇場で試合をひっくり返してみせた。
【次のページ】 0-2から大逆転で準決勝進出の静岡学園、逆境を乗り越え得た経験値と層の厚さで初優勝に突き進む(4)
▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)