県立川越MF15古賀栄吉

 「シンプルに行け」と指揮官から指示を受けた古賀は、ドリブルで何度も相手守備陣に仕掛けていく。すると迎えた75分。「自分の得意なプレー」という細かなタッチとスピードに乗ったドリブルでPA内へ進入すると、相手DFに倒されPKを獲得。中畝の「『お前が蹴るだろ』」の声に背中を押され、獲得したPKを自らゴール左隅へ冷静に蹴り込み、見事にチームをブロック決勝へ導いた。

 県内屈指の進学校の県立川越で古賀は国立大学への進学を目指し、勉強とサッカーを両立している。進路は理系を選択。将来はモータースポーツのレースメカニックなどの仕事に就きたいという。

 「本格的にサッカーに取り組むのは高校までと決めている。選手権は小学生の頃から憧れてきた舞台ですし、今しかできないことなので、絶対に中途半端で終わらせたくないです」と最後の選手権に懸ける思いは強い。

 次戦は決勝トーナメント進出を懸けたブロック決勝。この日の勝利の立役者は「ブロック決勝をしっかり勝って、インターハイで対戦した正智深谷のような上位校と対戦し、今度は倒したいです」とあくまで強気だ。

(文・写真=古部亮)

 

▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選