藤枝東MF川口太崇(写真左)

 中学時代から藤枝の地(藤枝東FC)でサッカーを続けてきた川口は、地域の人々の熱い応援を肌で感じ、3年間で「誰かのために」という意識がより強くなったという。「観客の皆さんを楽しませるサッカーをして、今年こそ静岡の頂点を獲る。チームでは“今年こそ”というワードを大事にしています」と静かに闘志を燃やす。

 次戦の準々決勝の相手は、「東同士」の対決となる清水東だ。清水出身の川口にとって、この一戦にはただの準々決勝ではない。

 「清水東とは新人戦、インハイと戦ってきて絶対に負けられない相手。自分は地元が清水なので、小さい頃から(IAIスタジアム日本平の)スタンドに足を運んで先輩たちのプレーを見ていました。子供のころから目指していたスタジアムで戦えるのは運命だと思います。次を勝って準決勝に進めば、また全校応援でみなさんが来てくれる。今度は勝つ姿を見せられるように、良い準備をしたいです」

 子どものころから憧れていた場所、仲間の想い、そして藤枝東のプライド。すべての感情をエネルギーに変え、伝統校の10番は「今年こそ」の頂点へ向かって、泥臭く一歩を踏み出した。

 (文・写真=会田健司)

▽第105回全国高校サッカー選手権静岡予選
第105回全国高校サッカー選手権静岡予選