―― このクラブに来たきっかけを教えてください。

MVV Maastrichtは元々私が選手としてプレーしていたのと故郷であるので、海外にいながらも常に活動を追い、応援してきました。常にチームに対する気持ちはありましたし、戻ることに違和感はありませんでした。チームは赤と青のユニフォームに身を包み、サポーター共々誇りを持っています。

―― このクラブ・チームとしての良さを教えてください。

MVV Maastrichtは1902年設立の歴史のあるクラブであり、オランダ最古の街として誇れるクラブです。私の役目はユースの最高学年(今季はU19、来季はU21)とトップチームのギャップを埋め、橋渡しをする事です。4人トップ昇格、また3人はイレギュラーでトップチーム参加と結果も出て来ています。毎試合2、3人ユースの選手がトップチームに選出されています。

―― クラブにおけるユースシステムはどの様になっていますか?

U19、U17、U15、U13、U12、U11チーム、更にはもっと若い選手もタレントプログラムもあります。来年はオランダサッカー協会の変化と共にU21のを作り、若手にトップチーム昇格までに適応する時間を与える試みをします。

―― ユース年代において、クラブとしての指導方針、特に大事にしている事はありますか?また、トップチームに辿り着く選手の基準にはどの様なものがありますか?

現在のU19の選手は私達の時代に比べて変化してきています。ストリートサッカーから学ぶ機会が減り、不均一の路面でプレーする事がありません。サッカーとしては、この事は彼らの基礎や機能的な技術の欠落に繋がります。多くのコーチやアカデミーはこれくらいの年代でボールの扱いや、パスやボールを受ける動作を練習する事に否定的かもしれません。しかし、この年代においても向上出来る可能性を大いに秘めているのです。パス時のボールのスピード、回転、ファーストタッチの方向づけ、動いているボールやバウンドするボールに対する判断などがあります。これらは、やるだけで即効性を持って、目に分かるように良くなります。また、彼らには沢山彼らを阻害するものがあり、彼らがそれにどう対処するかも非常に興味深いです。私の役目は彼らがトップチームに行く為には何が必要か指し示す事ですが、彼らの発展は彼らの責任になります。U19ではトップチームでのやり方と私のスタイルと原則を融合してプレーしています。私のプレースタイルはボールを持ってる時に、相手を無効化する様なサッカーです。相手に取りたくないような決断を迫ります。そこには勿論リスクも付きまといますし、11人全員の高い集中力が必要ですが、魅力的です。ポゼッションは相手のライン間でプレーし、ポジショニングで相手を支配します。ボールを奪った後では、ボールをキープし、すぐに失わない事が求められます。また、当たり前ですが、ユースとトップの選手にはあらゆる面で能力に差があり、私の役目はそれを限りなく埋める事です。技術的なスキルやゴールを奪うための技術になります。若い選手にとって戦術的な大きな挑戦は、ボールを失った後のトランジションとボールを保持している時のペースを変化させる能力です。ポゼッション時には、ボールを早く動かす事が良いと思われがちですが、ボールをキープすべき時、相手を誘い込みスペースを作る事を学ぶべきです。

【次のページ】 現在期待されているユースの選手がいましたら、名前と特徴を教えて下さい

オフィシャルHP:FaceBook
FaceBook:FaceBook