帝京は、20番赤井のフィジカルを活かしたポストプレー。10番佐々木はテクニックを活かしたドリブル、8番三浦は高校生らしからぬ落ち着きで中盤を支える。帝京は蹴るだけではなく、ボールが収まった後の陸戦もボールに数人が絡みながら、コンビネーションで崩そうてしていく。

 一方、成立学園は10番窪田は圧倒的なスピードで相手に迫り、7番宇津木、8番八木橋は正確な技術とキックで中盤をコントロールしていく。そして、後ろがビルドアップで時間を作りながら、スリートップと中盤が流動的に前線で入れ替わる。

 前半26分、帝京がコーナーの溢れに7番入澤がシュートを放つも、これはゴールにはならない。以降、成立学園がボールを持ち始め、ゲームを次第に支配し始めていく。0-0のまま前半が終了かと思われた同36分、帝京は9番梅木が右サイドでプルアウェイの動きで、4番久保からの見事なサイドチェンジを引き出す。これをきっちりゴール左隅に決め、1-0と前半にゴールを奪う。このまま前半は終了し、帝京が1-0リードで折り返す。

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