後半開始と共に成立学園は帝京ゴールに迫る。後半2分、成立10番窪田がミドルシュートを放つが、これは僅か枠の外。その後も後半は成立学園がゲームを支配する。次第にロングボールの回数を減らし、ビルドアップで運び、陸戦で相手を押し込むスタイルに切り替える。帝京はこれを待ち構え、耐えてカウンターの構図が出来上がる。同20分、帝京6番中村がゴール前混戦からシュートを放つも、これはキーパーのファインセーブに阻まれる。同25分、成立学園10番窪田が左サイドで2人ぶっちぎり、シュートを放つも、最後の最後で5番鷲田にスライディングで止められる。試合終了間際にも、左サイド10番窪田にロングボールが入ると、中央にいる5番照山にダイレクトでクロス。しかし、あと一歩という所でGK白鳥に阻まれてしまう。そして、無情にもここで試合終了。成立学園はロングボールとショートパスを使い分けながら、後半にはポゼッションサッカーを見せつけるも、最後まで気を緩めずに守り切った帝京がベスト4へと駒を進めた。

(文・写真 石津大輝)