後半開始と共にいきなりゲームが動く。相手の一瞬の隙をつき、堀越11番水野がゴール前で迎えた絶好機に、しっかりとボールを押し込んでネットを揺らす。その後も、先制した堀越の攻撃が続くもGK高橋のスーパーセーブで耐える拓大一高。後半10分が経過すると、拓大一高も11番吉村、12番小川悠汰がサイドとDFラインの裏を流動的に動き、攻撃の機会を増やしていく。また、10番諏訪、8番岡本も中盤でインターセプトから攻撃に繋げていた。

 後半33分、堀越10番古澤のドリブルから11番水野へのスルーパスが通り、決定機を迎えるもゴールにはならず。拓大一高が流れを得点に繋げることが出来ないでいると、次第に堀越が勢いを取り戻す。同39分、右サイドでボールを奪った堀越、15番三根が8番米田への絶妙なクロスを上げると、これをゴール前で冷静に合わせ堀越がリードを2点に広げる。拓大一高は後半長身FW21番檜谷優斗の投入で、パワープレーに出ることで勢いを手にしたが、最後まで決めきることが出来ずこのまま試合終了。ボールを主体的に動かし、相手を揺さぶりチャンスをしっかりと決めた堀越が2次トーナメントに駒を進めた。

(文・写真 石津大輝)