終盤の北海は「耐えてPK戦を待つのみという形になってしまった」(島谷監督)が、先にPK戦を想定し、GKを変えた新潟明訓に続いて、アディショナルタイムにGK近藤廉を投入した。最後の勝負を仕掛けると、策が見事に的中し、「練習よりも上手かった」と指揮官が称えたようにキッカー8人が成功。近藤も相手の8人目のキックを防ぎ、1-1(PK8-7)というスコアで北海が勝利した。島谷監督が「もうちょいやらないとダメ。それでも、もう1回チャンスを貰えたのは大きい」と話したように決して満足の行く内容ではなかったが、しぶとく白星を掴んだ北海が2回戦へと駒を進めた。

(文・写真 森田将義)