前半は早い時間に先制され、主導権を握られた立教新座であったが、後半は丁寧に後方から相手を揺さぶり、ボールを持つことで主導権を握ろうとする。更に後半から入った10番稲垣は持ち前のスピードで攻撃にアクセントを加える。対する浦和南は前半よりボールを持つ時間帯は減るものの、10番大坂が中盤で時間を作り、スルーパスでチャンスを効率よく作っていた。ボールを持つ時間は増えた立教新座であったが、なかなかゴールまで行き着く事が出来ない。すると次第に浦和南にチャンスを作られてしまう。後半28分、浦和南10番大坂とのワンツーで抜け出し、22番中道がシュートを放つ。惜しい展開であったが、枠を捉える事は出来ない。両者最後まで拮抗したスコアの中、ボールを追うもこのまま試合終了のホイッスル。どちらが勝ってもおかしくない展開で、決めるべきチャンスに勝負強さを発揮した浦和南が1-0で勝利し全国への切符をつかみ取った。

(文・写真 石津大輝)