17日、高校総体東京都大会2回戦、かえつ有明と関東一の一戦が小石川運動場で行われた。強い日差しにより乾燥し、少し滑りやすくなった人工芝のピッチでの試合にかえつ有明が4-1-4-1、対する関東一が4-5-1の布陣を組んで臨んだ。
序盤、両チームは比較的ゆったりと、落ち着いた試合への入り方を見せる。細かいパスを回しながら相手の出方を覗う中で、最初のチャンスは8分、関東一はゴール前ほぼ正面の位置でFKを獲得すると9番が直接狙うも強いシュートはバーの上を越えた。
対するかえつ有明は11分、ゴール前まで攻め込むと、こぼれたところをペナルティーエリア外から8番がミドルシュートを放つがこちらも枠をとらえることはできない。
一進一退の攻防の中で関東一は中盤でダブルボランチを形成する5番と7番が多くボールを受け巧みなパスワークを生み出し、両サイドに効果的に展開する。ボール支配率を高めていく関東一は徐々に決定的なチャンスを作る。15分、前線での積極的なディフェンスからボールを奪うと11番の左からのアーリークロスに合わせた19番が打点の高いヘッドでゴールを狙うがこれはバーの上。さらに25分にはゴール前中央で9番が19番とのワンツーからGKとの1対1を迎えるがゴールとはならなかった。
それに対し、ワントップの9番を起点に攻撃の糸口を掴みたいかえつ有明は29分、9番にボールが収まるとパスを受けた7番が振り向きざまにシュートを狙うもヒットせず、得点を奪うことはできない。
前半最後のチャンスは関東一。40分、カウンターから9番が右サイドからグランダーのクロスを入れると、14番が右足でシュートを打つもGKの好セーブでゴールならず。互いにチャンスを作るも決めきることができず前半は0対0で終えた。