後半は、大成も徐々にボールをキープする時間が増え互いに譲らぬ展開に。成立学園はサイド攻撃や積極的なミドルシュートなどアグレッシブな攻撃でゴールの匂いを漂わせる。互いに膠着した展開のなか、最初に動いたのは大成、後半20分、14番MF神谷琉に代えて16番MF阪口駿を投入。成立学園も同25分、6番MF大野秀和に代えて22番FW工藤星輝を投入し攻撃の活性化を図るがなかなかゴールを奪うことが出来ない。同31分大成、11番MF原田晃希に代えて17番FW風岡信哉を投入。同34分成立学園、11番MF吉長真優に代えて12番DF志賀直斗を投入。成立学園は5番キャプテンDF照山颯人をトップに上げ、途中出場22番FW工藤星輝のロングスローなども駆使しゴールチャンスを伺うが大成も必死の全員守備。同35分大成は7番MF大石勇冴に代えて13番MF戸島秀樹を、同38分2番DF今西奏真に代えて19番DF植木楽を投入。成立学園も同39分、7番MF高木健匠に代えて20番MF宇津木優人を投入し最後のチャンスに賭ける。後半ロスタイムの大成、10番MF児島進之介に代えて18番MF関根祐真を投入し試合を締めにかかる。対する成立学園は再三の攻撃も大成の堅守の前にスコアレスのまま試合は終了のホイッスル。前半の1点を血眼で守り切った大成が初の全国出場を賭けて決勝の舞台、駒沢陸上競技場へコマを進めた。

(文 甲斐雅人)