逆転勝利も「自分たちで苦しくしてしまった」と山田裕翔 反省生かし決勝での零封誓う
ゲームはいきなり動いた。聖望学園は前半1分、右ウイングの坂本龍馬のグラウンダーのクロスに、この攻撃の起点となった10番のMF塚田悠太郎が合わせてゴールネットを揺らした。
早々に先制した聖望学園だが、前半10分過ぎにMF菅間一輝が負傷離脱するアクシデントが。一方、正智深谷は徐々に試合巧者ぶりを発揮。出足早くセカンドを回収し、右サイドのMF佐々木達也、DF大塚天翔が連続してクロスを上げていくなどサイドアタックで揺さぶりをかける。
すると正智深谷は前半31分、ゴール前のこぼれ球を今年、サイドバックからトップに転向した金田奎人が中央で拾うと、鋭い反転から右足シュートで突き刺してスコアをタイに戻した。
畳み掛ける正智深谷は後半34分、MF波多野晟愛のコーナーキックからDF猪爪悠真のヘディングが枠を捉えたが、聖望学園GK本田翼が好反応。続けざまのセットプレーではこぼれ球を波多野がエリア外から狙うも、今度は塚田がゴールライン上でクリアして勝ち越し点は許さない。
それでも正智深谷は前半40分、MF津川勇作のコーナーキックに少し膨らみながら走り込んだキャプテンのDF山田裕翔が打点の高いヘディングを叩き込んで逆転し、2ー1で折り返した。