後半は立ち上がりこそ正智深谷が優位にゲームを進めたが、聖望学園も代わって入ったFW小島大和や塚田の両翼が積極的に仕掛けていくなど、だんだんと前への圧力を高めていく。

後半36分に塚田のクロスにつま先で合わせたFW森田悠仁のシュートはわずかにポスト外。試合はそのままアディショナルタイムに突入したが、聖望学園は41分にロングボールに塚田が競ると、裏に抜け出した小島が決めて土壇場で追いつき、勝負の行方は延長戦にもつれ込んだ。

二転三転したゲームに決着がついたのは延長前半7分。正智深谷は波多野のパスに抜け出した津川が決勝弾。準々決勝に続き、2戦連続の逆転勝ちを収めた正智深谷が激戦をものにした。

「勝利できたことはひとつ大きなことなんですけど、自分たちでゲームの内容も苦しくしてしまった」と主将の山田裕翔。勝利については喜びながら、内容に関しては課題が多く残った。

前半早々に切り替えの部分を突かれて失点をすると、同点とした後の後半40分には自らのヘディングで一度は勝ち越したが、後半終盤に再び追いつかれ、延長戦の末に辛くも勝利を掴んだ。

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