後半はややペースを落とし追加点こそ生まれなかったが、相手の裏を狙う攻撃に対しても粘り強く守って決定機は作らせずシュート1本に抑えた。初戦となった2回戦から4戦連続の零封で、2016年に前年の選手権ベスト8の資格で出場して以来となる県大会出場を掴み取った。

国際学院・酒井宏治監督は「まだまだなところも多い」としながら「自分たちで表現しようとする選手は多くなっている。こういう意図でやろうというのがあるから得点シーンを作れていると思うので継続して頑張ってもらいたい」とし、目指す「意図的にボールを奪って、意図的に空いたスペースをついていく」戦い方に関しては現時点では好感触を得ているようだった。

一方、浦和北は1ー0で粘り勝った埼玉栄戦の再現を狙ったが、序盤の連続失点が響いた。田島邦人監督は「1点だけならまだしも2点、3点と取られてしまいゲームの進め方としては難しかった。国際学院は繋ぐだけじゃなく、蹴ってもきていたからあれがやっぱりうちとしては嫌だった」。攻撃ではFW西村光也にボールが入った際はチャンスに繋げていたが、準々決勝で相手を苦しめたようなディフェンスラインを裏返す攻撃があまりできなかったことを悔いた。

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