「やっぱり2点差はひっくり返されると思ったので、自分がもう1点いってやろうという気持ちは強かった」。西武台の10番、池田上総介が決めた3点目が勝負を決する点となった。

2ー0で迎えた前半32分、センターライン近くでボールを持つとドリブルを開始。スピードアップしながらひとり、ふたりと交わすと、ペナルティーボックス前から豪快に右足を振り抜いてゴール右下に突き刺し、準決勝のふじみ野高校戦に続いて2戦連続の決勝弾を奪ってみせた。

ゴールに象徴されるようなドリブルに加え、パスによるゲームメイクも池田の武器。「高い位置で持ったら自分で行こうっていうのはあるんですけど、低い位置だったら周りの選手を使ってパスでゲームを組み立てたりするのが自分の持ち味。ドリブルとパスは半分半分くらい。パスは繋ぐパスから、緩急をつけてのパスだったり。スルーパスはいつも狙っています」。

守屋監督も「技術的なものはある。ハードワーク的な部分や、あれだけのプレーができるのであれば関わり方をもっと増やして欲しいというところで成長してくれれば」と期待を寄せる。

3年生が主力を務めた昨年はメンバー入りならず。それでも今年西武台の10番を継承したエースは「もうやるしかないなという気持ち。今年こそ西武台で全国に行きたい」と意気込んだ。

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