後半開始と共に國學院久我山の攻撃が火を噴く。後半2分、國學院久我山9番山本がスルーパスを受け、サイドネットに落ち着いて流し込み、1-1と同点に追いつく。都立東久留米総合はハイプレスとブロック守備、遅攻とサイドへロングキックからの攻撃→取られたらそのままの高い位置からのプレスの2択を迫る事で勢いを取り戻す。同7分、都立東久留米総合16番五賀がインターセプトからロングシュートを放つが枠を捉える事は出来ない。同9分、都立東久留米総合13番原、20番加藤と左サイドで繋ぎクロスを上げ、10番岡田がヘディングで合わせるもGK鈴木がギリギリで弾く。一方、國學院久我山はポゼッションとサイドからの個人技の融合から真骨頂を見せる。同16分、國學院久我山10番戸坂が時を止めるようなループパスを14番田中に通すと、キーパーと一対一を迎える。一度はGK酒井が弾くも、こぼれ球に9番山本が詰め、2-1と逆転に成功する。こうなると止まらない國學院久我山は同19分には8番大窟から、左サイドにいる10番戸坂に展開。10番戸坂がキックフェイントから左足に持ち替え、シュート。見事サイドネットを射抜きゴールとなり、3-1と一気に突き放す。攻撃の手を緩めない國學院久我山は同28分、11番山本の左サイドからのコーナーは綺麗な右カーブを描き、直接ゴール。更に後半アディショナルタイム2分、國學院久我山20番藤原樹生が右サイドでボールを受け、相手を置き去りにしクロスをあげると一度はGK酒井が弾き出すも、6番山口拓巳が詰め、5点目を獲得。
都立東久留米総合が奇襲に成功し、ハイプレスとブロック守備を使い分け善戦するも、終わってみれば後半攻撃陣が爆発した國學院久我山が5-1で勝利を収め令和初の東京王者に輝いた。
(文・写真 石津大輝)