2度のビハインドを追いつくも悔しい敗戦 各々が勝敗分けた細部にこだわり成長を目指す
先制したのは武南だった。前半9分、自陣からのリスタートから左サイドバックの安野天士にサイドチェンジが入るとFW大谷涼太は相手ディフェンスが身を翻した一瞬の隙を見逃さず、裏に抜け出し、キーパーも飛び出してくる中でクロスを頭でプッシュしてネットを揺らす。
早々に試合を動かした武南だったが、「中盤で簡単なミスがすごく多かった。ロストすることを恐れて前に早く運ぼうという意識が強くなってしまった」(内野慎一郎監督)。なかなか自分たちのサッカーを展開できずにいると、前半20分、37分とゴールを決められ逆転を許した。
それでも武南は後半、前半の課題を修正。敵陣でのプレー時間を増やしていくと8分、DF相山祐人、MF小宮陽貴で右サイドを崩し、小宮の高速クロスに走り込んだMF青野翔太がドンピシャのヘディングで合わせて同点とした。さらにハーフタイム明けからピッチに立ったMF矢地柊斗が左サイドで躍動。相手のキーポイントであるサイドで優位性を取り、押し込んでいく。