このまま延長戦にもつれ込むかと思われたが、正智深谷は後半44分にMF津川勇作のコーナーキックにファーで競り勝った山田がヘディングシュート。ふわりと上がったボールはキーパーの逆をついてネットに吸い込まれ、直後イレブンの歓喜とともに終了のホイッスルが鳴った。
劇的勝利を収めた正智深谷だが、失点後は市立浦和に押し込まれる苦しい展開。失点に絡んだ山田は「今日のゲームは自分が壊したと言っていい。自分にすべて責任がある」と反省した。
2ー0で迎えた後半10分、ゴール前の1対1で相手の切り返しに対し「少し熱くなってしまったというか、取り返さなきゃというところで力が入ってしまった」ところを入れ替わられて失点。この1点を機にペースを握られると、38分にはハンドによるPKから同点弾を奪われた。
「失点後のゲーム運びというところで消極的にならないようにと思っていたんですけど、どうしても相手に攻められてナーバスになってしまって、そのままずるずると引きずってしまった感じがあった。キャプテンとしてゲームを建て直さなくちゃいけなかった試合でした」。