試合はそのまま延長戦に10分ハーフの突入。それでもこの試合常に先行を奪ってきた國學院久我山は延長前半5分、MF田中琢人のクロスにMF大窟陽平が飛び込み、溢れたところをエースの山本が仕留めてハットトリックを達成。さらに9分には左サイドバックの山本献のサイドチェンジから10番のFW戸坂隼人にもゴールが生まれた國學院久我山が4−2で駒澤大学高等学校を下し、全国への切符を勝ち取った。

サイドの推進力も高く、2シャドーもスキルフルで、内からでも外からでも仕掛けられるのが今年のチームの強み。久我山らしい攻撃に加え、崩しきらずともゴールに結びつけられる山本というエースストライカーもいる。清水恭孝監督は「日本一に一番近づいた冨樫(佑太)とか(渡辺)夏彦、平野(佑一)」のようなタレントはいないが、今年はチームとしては一番良いチーム。チャレンジしたいですね」と全国での躍進を見据えた。

(文・写真=石黒登)