172センチの守護神が熱戦に終止符
手に汗握る一戦に終止符を打ったのは172センチの守護神だった。
C大阪入団内定でU-20代表の西川潤を要する桐光学園と、4年ぶりに夏の檜舞台に戻ってきた清水桜が丘。互いに地力を有するチーム同士の対決で先に主導権を握ったのは後者だ。
左サイドに陣取る2列目の古長谷千博や最前線の松永颯太を軸に攻め立てると、守ってもCB東海林泰地を中心に跳ね返して決定機を作らせない。西川に対しても数的優位を作って封じ込め、ほとんどゴール前で仕事をさせなかった。だが、0−0で迎えた後半は桐光学園のペースとなる。
「後半はランニングを入れるように伝えて、人も代えて庄司を軸にしながら、その周りを潤が動けば、相手の脅威になると考えていた。なので、攻撃の幅が出た」
指揮官が手応えを明かした通り、185センチの2年生FW庄司朗を最前線に投入すると、高さを生かしたプレーで起点に。西川もその周りを自由に動き、サイドから仕掛けてチャンスメイクを見せた。ただ、ゴールを奪うまでには至らず、時間だけが経過していく。
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)