ダブルボランチが京都橘を4強に導く

 勝敗を分けたのは、ダブルボランチの出来だった。個に長けた北越の攻撃陣を食い止めるべく、パスコースを消しながら、絶妙なタイミングでボールを刈り取る。ポジショニングも的確でセカンドボールに対する反応も抜群。京都橘を4強に導いたのは、志知遼大と佐藤陽太だ。

 7月30日、インターハイ・男子サッカー競技の準々決勝が行われ、京都橘が2-1で北越を下して準決勝進出を決めた。 

 試合は立ち上がりから京都橘のペース。最終ラインを高い位置まで押し上げていた北越に対し、背後のスペースを上手く使いながら攻め込んでいく。前半6分にはスローインを起点に梅村脩斗が右サイドを打開してクロスを供給。DFに当たって不規則に変化したボールに、梅津倖風が反応して頭で合わせる。

「脩斗がしっかりと打開してくれて、クロスを上げてくれた。僕は押し込むだけでしたね」(梅津)

 相手に競り勝って、梅津がゴールをこじ開けた。

【次のページ】 以降も前線の選手が流動的に絡みながら、相手陣内へと迫る

▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)