前半立ち上がりから試合を優勢に進めたのは桐光学園。10分を超える頃には西京陣内で試合が展開されるハーフコートゲーム状態。桐光学園はMF7番中村洸太、MF14番岩根裕哉のダブルボランチを中心に左右へボールを動かす。FW10番キャプテン西川潤が引いてビルドアップに参加するなどポジションチェンジも駆使し西京ディフェンス陣を崩しにかかるが、なかなか決定機を作ることが出来ない。初戦 から3試合を戦い勝ち上がった西京は、計28本のシュー トを浴びるも2失点しか許していない。この日も全員守備でU-20日本代表のエースFW10番キャプテン西川潤率いる桐光学園攻撃陣前に立ちはだかる。前半は互いに決定機を迎えることなく、試合は運命の後半戦へ。

 後半、桐光学園は3バックの一角DF3番荒井ジュリアン海 都を下げてMF8番所新太郎を投入しシステム を4バックへ変更。FW9番佐々木ムライヨセフを左サイドバックへ据えてより攻撃的なシステムへシフトした。西京は前半と変わらず4-4-2で挑む。システム変更が功を奏した桐光学園にビッグチャンス。後半6分、桐光学園はMF14番岩根裕哉が中央 で受けると西京ディフェンスラインの裏へ左足でループパス、走り込んだFW9番佐々木ムライヨセ フが左足グラウンダーでマイナスにクロスを送ると中央に走り込んだFW10番キャプテン西川 潤が左足一閃、ボールはゴール中央上部に突き刺さり待望の先制ゴール、1-0とする。

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▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)