「ヨセフとは練習から速いクロスを中を見ずに入れる練習をしていた。入り過ぎるとスペースが無くなるので、あえて溜めてクロスが上がるタイミングを見て入った。練習でやって来た形がゴールにつながりました」とFW10番キャプテン西川潤は試合後に振り返る。このまま桐光学園ペースで試合は進むと思われたが、強豪を倒してここまで勝ち上がった西京が牙を剥く。同11分、西京は右サイドをMF15番前田唯翔がドリブルで粘りグラウン ダーのクロスを送るとMF9番西谷嵩冴が抑えの効いたシュートをゴール右隅に流し込みゴール、1-1と試合を振り出しに戻す。直後の同13分、桐光学園はFW13番ラナイメアー祈安に代えて長身のFW16番庄司朗を投入、中央に起点を作りサイドの攻撃を更に活性化させる。クーリングブレイク、引水タイム後のラスト約10分、徐々に疲れが見え始めていた西京ディフェンス陣が徐々にサイドを崩され始めるが、何度もチームを救って来たGK1番恒富優貴人を中心に最後は仕事をさせない。このままPK戦に突入するかと思われた同ロスタイム5分、右からのクロスが左へ流れるとMF8番所新太郎が拾い再度ペナル ティエリア内へ仕掛けたところを堪らず西京ディフェンスがファール、主審はペナルティキックの判定。ボールをセットしたのはこの日1ゴールのFW10番キャプテン西川潤。豪快に蹴り込まれたボールはゴールネットを揺らすと大きくガッツポーズ、2-1とリードに成功。残りの時間も西京陣内でボールをキープした桐光学園が試合をクロージング。圧倒的にボールを支配した桐光学園だったがとても苦しい展開を制し2-1で勝利した。
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)