試合後、鈴木監督は「前半もピンチは一つ。集中力がまだまだ足りないし、失点のシーンもほぼワンチャンスをモノにされた形。そういう部分ではまだまだ幼いので今後の課題。70分でゲームを決めたのは非常に大きかったと思うし、最後火事場のクソ力を出したと思う。ただもう少しゲームを優位に進めて結果に結び付けられたのではと思います」と課題を口にするとともに、「次戦の京都橘と聞くとコーチ時代に国立競技場でひどい目に合ったこと(第91回大会準決勝 0-3で完封負け)を思い出します。尊敬する 米澤先生とこういう舞台で戦えることを個人的にはすごく楽しみですし、失うものは何もない。今大会の自信と課題を冬につなげていこうということが合言葉な ので、明日も良いモチベーションとコンディションを整えて24時間やっていきたいと思います」と明日を見据えた。

 2年生ながらチームのディフェンスリーダー的存在DF5番奈良坂巧は「2得点は良かったが、もう少し取れるチャンスがあったのでそこで決める力をつけないといけない。五分五分の展開では1失点でゲームが崩れる可能性もあるので、 自分としてもセットプレーやビルドアップでもっと攻撃に貢献しないといけない」とディフェンダーながら得点にも強い意欲をみせた。そして、1年生から桐光学園の10番を背負い、高校サッカーラストイヤーのFW10番キャプテン西川潤は、前回大会の準優勝に触れると「ここまで来てより去年の結果が悔しく感じる。悔しさを晴らすためにも、明日絶対勝って優勝します」と意気込んだ。次戦は京都橘(京都)と決勝の舞台をかけて対戦する。

(文・写真=甲斐雅人)

 
▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)