一方の都立小石川中等は5分、右サイドを上がったMF眞田智正のシュータリングがファーポストを叩きこちらもチャンスを創出。直後のプレーではFW黒澤寅之介が右サイドの突破を図るなど、攻略の糸口を右サイドに見出した印象が覗えた。
打ち合いの口火を切る先制点は13分、都立小石川中等。FW安藤快のラストパスが相手DFに当たりコースが変わると、そのこぼれ球にいち早く反応したのはFW黒澤寅之介。黒澤はこれを冷静にゴール左隅へと沈め、均衡を破ることに成功。運も味方した形で都立小石川中等が1点のリードを奪った。
さらに続くスコア変動も都立小石川中等によってもたらされる。22分、決めたのはFW戸坂健人。ゴール前中央から右サイドへとドリブルで運ぶと、相手DFを振り切りファーサイドを狙い澄ます。このシュートが見事にネットを揺らし追加点を叩き出した。
一方の都立富士も直後に今大会初ゴール。24分、序盤から落ち着いたボールコントロールを披露し、チャンスメークを繰り返してきたFW新井悠平がPA外からシュートを放つと、GKが弾いたこぼれ球に詰めたFW多嶋田拳が押し込む。1年生FWの嗅覚鋭いゴールで都立富士が1点を返し、試合はハーフタイムに突入した。