試合風景

 8月16日、暫く続いた涼しい日から一転、東京都予選第2回戦都立東都立深沢の試合は厳しい天気の中行われた。

 立ち上がりは両者互いに様子を見合っている様子で、プレーに固さが残る。そんな中、都立東の方はシンプルに裏に一度蹴り、リスクを背負わない戦い方でペースを握る。

 開始10分、都立東、MF13番からMF16番といい形で繋ぎ、最後はまた13番が受けシュートを放つもこれはゴールにはならない。

 都立東は前半の攻撃は左サイドからが多いようだ。FW6番が降りて空けた裏のスペースにMF13番が裏に抜け出し、タイミングの良い抜け出しでMF16番も絡む。対する都立深沢はDF7番と14番で良く抑えていた。

 この日は暑いので前半17分給水時間があるのだが、両者時間を使ってお互いに確認しあっていた。

 給水後初めの攻撃は都立東、前半21分MF13番が左サイドを突破し、17番がパスを受けシュートを放つも惜しくもゴール左。さらに続く都立東、前半23分DF9番の低い位置からの突破からシュートまでいくもこれはゴールにならず。

 何とか一つゴールに近づきたい都立深沢、前半24分に絶好の位置でフリーキックのチャンスを得る。キッカー7番が強烈なフリーキックを放つもこれはGKがしっかり弾く。

 対する都立東も前半26分、フリーキックのチャンスを得る。キッカー14番の放ったフリーキックはゴール右下隅に収まるもGKがファインセーブを見せる。

 中々流れをつかめていない都立深沢であるが、少しずつカウンターでゴールに迫れる時間帯が出てくる。しかし、そんな時でも果敢にカウンターになる前にプレスに行くDF2番としっかりカバーを担当するDF3番が対処していた。

 そんなDF陣の頑張りもあった都立東、前半33分に絶好のチャンスを迎える。相手GKの判断ミスからボールを奪い、FW6番のパスを受けたMF13番が冷静にシュートを決め、遂に待望の1点目が生まれる。さらに続いて、前半ロスタイム一分。中盤でインターセプトした都立東の14番が駆け上がり自らシュートを放つ。これが見事な弾道でゴールに吸い込まれスコアを2-0とする。

 ここで前半終了。都立深沢はDF11番とDF2番も奮闘し耐えていたが、2点ビハインドの状態となった。都立東は高い位置で脅威を放つMF13番、中盤で攻守に貢献する14番、右サイドで快足を見せる10番と非常にバランスが良かった。

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