この1発で同点とすると、さらに24分には再びの機会に今度は一本目の裏をかくようなふわりとしたボールをニアにピンポイントで合わせて、逆転弾をアシストするなどキックで魅せた。

「自分でも自信を持ってキックをやっている。そこで結果を残せないと本当に存在価値がないと思っているので、今日はそこから2つ結果を出せて良かったと思っています」と背番号10。

兄は第95回全国高校サッカー選手権大会で佐野日大の一員として全国3位に輝いた佐野拓海さん。「刺激」と語る神奈川県の社会人でプレーする兄とは現在でも仲が良く、試合後の反省会は佐野家の日課だ。この日は兄も現地観戦。「最後シュートを外したところで、あれも決めろよとさっき言われた。個人的にもまだまだ。また点を取って勝てるように頑張りたいです」。

翌日に行われた準々決勝も勝利し、初の4強に進出。兄が見た全国の舞台まであと2つだ。

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