佐野が絶妙FKで1G1A 準々決勝も勝利し、兄が見た全国の舞台まであと2つ 

 先制点は浦和東だった。前半16分、ハーフウェイライン付近で受けたMF伊藤大賀がロングボールを蹴りこむと、これがキーパーのキャッチミスを誘い、思いがけぬ形でスコアが動いた。

一方、国際学院は前半はシュート0に終わったが、1トップの大場一翔が精力的に走りながら押し込む形も作っており、「押し込んだチャンスがシュートまで行き切れれば絶対に点は入るなとは思っていた。後半は最後までやりきろうというのは話をしました」(酒井宏治監督)。

後半も難ピッチでの攻防戦が繰り広げられた中で、国際学院は17分に左コーナーキックを獲得するとMF佐野佑真は低くて速いボールを選択。これがエリア内でハーフバウンドしてそのままネットインした。同点とするとさらに24分、再び佐野のキックからニアでMF小河原龍大が逸らし、ファーサイドでマークを外したDF菅生翔がヘディングで押し込んで逆転に成功した。

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