ワンチャンスを決め切る勝負強さを見せた埼玉栄が関東予選に続くベスト8 

 降り続く雨でピッチはそれまでの2戦以上に重く、序盤から蹴り合いの様相となった中で試合が動いたのは前半35分。埼玉栄は左サイドに開いたMF小山翔がエリア内にボールを送るとこれをキーパーがファンブル。こぼれ球をFW藤原統真が右足で落ち着いて決めて先制した。

一方、浦和西はその直前に左サイドハーフの本村圭佑が自陣でのパスカットから単騎でカウンターを仕掛けて絶好のチャンスを迎えていたが、左足のシュートは枠を捉えることができず。

後半も一進一退といった展開となる中で埼玉栄は30分、MF桑田祐輔の左からのコーナーキックをDF石束駿典が「ボールが良くて当てるだけでした」とニアサイドでドンピシャのヘッドで突き刺してガッツポーズ。守っても最後まで0に抑えたオレンジ軍団が2ー0で勝利した。

両軍思い描くような戦いはできなかった中で、ワンチャンスを決め切る部分が勝負を分けた。

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