それでも武南は後半17分に右サイドでフリーキックを獲得すると、「直接入っても、誰かが触ってもいいようなボールを意識した」というDF安野天士の左足のフリーキックがそのままネットイン。3回戦の成徳深谷高校戦でも3得点中2得点を挙げたセットプレーから勝ち越し。
終盤は試合巧者ぶりを見せた武南が3ー2で勝利し、悲願の全国へ向け準決勝に駒を進めた。
近い距離でのプレッシャーに、なかなかそこを剥がして侵入していくことができず、得意のサイドアタックも封じられたが、そういった難局でもしっかり戦い抜いての勝利。内野慎一郎監督は「内容的には散々だった」としながらも「選手たちが粘り強く戦ってくれた」と語った。
その上で「内容もやっぱりしっかりしてこないと勝ちに結び付けられない。崩しにかかっていく、これまで練習でやってきたことを来週はぶつけたい」と、武南らしいパス&ムーブで崩していくことを宣言。西武台戦に向けては「ベンチも含めてみんなで戦う」と総力戦を誓った。