これで3戦連続の勝利貢献とポジション奪取に猛烈アピール。本人も「(スタメンも)そろそろ欲しいですね」と静かに闘志を燃やした。決勝に向けては「80分で決めてもらえれば一番なんですけど、PKになったら止められるように、優勝に貢献できるように頑張りたい」とした。

「強いて言えば本当に前半の40分は棒に振ったなと。そこに尽きるというか。こんなに動かないし、こんなにゲームの中で何もできないというのが普通になっている状況に何も感じないのかと。もうそれだけですね」と、武南・内野慎一郎監督は前半40分間の戦い方を悔やんだ。

ハーフタイムには指揮官から喝も飛んだという中で、後半は動きの増えた武南が猛攻を仕掛け、大谷、鈴木宏の得点で一時は逆転に成功したが、その後同点とされPK戦で涙を飲む結果に。

「相手が強くなればなるほど、自分で前のスペースを見つけてサッカーができるかどうか、もっと積極的に前に出ていく姿勢だとか、その動きをゲームの中に作っていくというところはもうちょっといろいろ考えたい。スイッチが入ったら悪くはないと思います。でもそういう雰囲気になるか、ならないかというところは、やっぱりチームの中でも大きなところ」(監督)。

チームとしていかにスイッチを入れられるか。選手権予選に向けてはそのあたりがひとつポイントとなってきそうだ。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登