今大会は無得点だった中で「3点を取る」と公言し臨んだ決勝戦。前半14分にスルーパスに抜け出しキーパーと入れ替わる形で先制すると、35分にはクロスに滑り込む形で2点目。後半は苦しい展開で同点とされたが、「最後は点を決めて終わる」とすぐに切り替えたというストライカーは33分、クロスに「気持ちで突っ込みました」と気迫の3点目を突き刺し、勝負を決めた。ヘディングの印象が強かった中でこの日の3得点はすべて泥臭く滑り込んでの形。「シュート練はずっとしてきた。足もあるんだぞというのをアピールできたのかな」とはにかんだ。
指揮官曰くOBの清水慎太郎(現水戸ホーリーホック)を彷彿とさせるというFW。今年のインターハイの舞台はその清水を擁し、4強入りを果たした沖縄だ。9年の時を経て当時のエースと似た匂いをさせるストライカーが同じ沖縄に立つというのは巡り合わせだろうか。「目標は優勝と点をたくさん取ること」。全国でも得点を量産し目標のプロ入りに向けアピールする。
後半は2アシストで同点まで持っていったものの、勝負を決める1点を奪われてタイトルにはあと一歩届かず。聖望学園FW塚田悠太郎は「すごく悔しいですね…」と言葉を絞り出した。
前半は「サイドに開きすぎて相手の形に嵌ってしまった」という中で、後半は中央よりにポジションを取るよう修正すると、持ち前の攻撃センスを発揮。25分に右足のアウトで島村に絶妙なクロスを送って1点を返すと、28分にはエリアのギャップで味方のパスを引き出して反転から中央の森田にドンピシャのクロスを上げて同点としたが、直後に決勝点を奪われて敗れた。