さらに延長後半3分にはリスタートに抜け出したFW田中柊飛が自らのシュートの跳ね返りを押し込んで追加点。勝負所で得点に繋げた浦和実業が県大会行きのチケットを掴み取った。
昨年は選手権、一昨年は総体、選手権と、ここ数年決定戦で涙を呑んできた浦和実業。しかも相手はこれまで辛酸をなめさせられてきた川口。この状況に燃えないわけがない。「選手も今日は倒してやるぞと気合いが入っていた。その気持ちが出たんだと思います」と八田康伸監督。
勝負を決めた延長戦では相手チームよりもかなり早くピッチインするなどその気合いのほどをうかがわせていたが、勝負どころでしっかりと得点して県予選への挑戦権を掴んだ。今年で勤務13年目、この4月に監督に就任した指揮官にとっても県での戦いは初挑戦。「1本でも多くシュートを打って、ひとつでも上を目指して、選手たちに成功体験を味わわせたい」と語った。