神戸弘陵、明秀学園日立を振り切り3回戦進出

(写真=森田将義)

 4-2-3-1で試合に挑んだ神戸弘陵に対し、明秀日立は3-4-3のシステムでスタート。谷純一監督が「システム的に兼田(拓実)と(田中)祉同の所でチャンスが多くなるのは分かっていた」と明かした通り、司令塔のMF10沖吉 大夢(3年)が明秀日立のウイングバックの背後をパスで狙い、見せ場を作った。序盤から神戸弘陵の攻撃を受ける格好となった明秀日立は、「相手のボール保持に面を食らった」(萬場努監督)。前線からの守備でビルドアップを封じたいアタッカー陣と思い切ってラインを上げられない守備人の間でズレが生じ、生まれた中盤のスペースを自由に使われる悪循環に陥った。

すると、前半14分にはMF15谷 晃希(3年)のパスからMF7兼田 拓実(3年)が右サイドを突破。ゴール前に入れたパスはニアの二人と合わなかったが、後方から走りこんだ沖吉が豪快に左足で合わせて神戸弘陵が均衡を崩した。24分にも沖吉のサイドチェンジから右サイドの兼田がゴール前にクロス。GKが弾いたボールを狙ったが、わずかに合わない。追加点は奪えなかったものの危ない場面は皆無で、神戸弘陵にとっては理想的とも言える展開で前半を終えた。

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