ベスト8進出を果たした四日市中央工は、この日も攻撃力が爆発した。フィジカルが強いFW田口裕也が最前線でボールを引き出し、この日は１,5列目に入った森も攻撃を牽引している。森はFW浅野快斗の投入後は1・2回戦で務めた左MFにポジションを移し、縦へ縦へと急ぎがちになっていた状況でボールを落ち着かせて、攻撃のテンポを調整するという役割もこなした。「苦しい試合でしたが、みんなを信じて戦った。（今日はFW起用されて）ゴールへ向かうことを意識した。昨日の試合よりはドリブルやシュートを出せたと思います」(森)と自身のプレーを評価した。
長年、四中工を率いてきた樋口士郎氏からバトンを受け継いだ伊室陽介監督は「PK戦でどちらが勝っても負けても、お互いがいい勝負をした試合です。前半の終盤から相手ペースになったが、後半は選手たちがいいトライをしてくれました」と振り返っている。目標としていたベスト8進出は果たしたが、さらにその先を目指せるだけの実力を今年の四中工は兼ね備えている。
（文＝雨堤俊祐 写真＝堀井優真）
▽第98回全国高校サッカー選手権大会
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