筑陽学園、絶対王者・東福岡の牙城を崩す

(写真=松尾祐希)

 6年連続で新人戦、高校総体、選手権のタイトルを手にしていた絶対王者・東福岡。その牙城を崩したのは筑陽学園だった。

 12月4日、高校サッカー選手権の福岡予選が行われ、筑陽学園が東福岡に1−0で勝利。48番目の切符を手に入れ、全出場校が出揃った。

 3年連続で同カードとなった一戦。序盤から拮抗し、一進一退の攻防が続いた。その展開で筑陽学園が粘り強い守備を見せ、相手に決定機を作らせない。とりわけ、目を惹いたのが、CBの吉村颯真と右SBの今田光。体を張ったディフェンスでピンチを未然に防ぎ、東福岡に付け入る隙を与えなかった。

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 後半に入っても筑陽学園の堅守は綻びない。48分に東福岡が怪我の影響でベンチスタートだった荒木遼太郎(鹿島アントラーズ入団内定)を投入すると、徐々に押し込まれてしまう。それでも、筑陽学園はゴール前に入れさせない。強固なブロックで相手の攻撃を跳ね返し、隙あらばカウンターを狙った。

 すると、攻撃陣にチャンスが巡ってくる。69分、途中出場の深松大雅が右サイドを突破し、中央に折り返す。ニアサイドで合わせられなかったが、大外でフリーになっていた過能工太郎が右足でボレーシュート。これが決まり、筑陽学園が先制に成功した。

 以降は、東福岡が前に人数を掛け、本職がCBの野口明を最前線で起用するパワープレーで攻撃を展開。だが、筑陽学園はロングボールやクロスに慌てず対処し、11年ぶり3度目の出場権を勝ち取った。

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▽第98回全国高校サッカー選手権福岡予選
第98回全国高校サッカー選手権福岡予選