前半終盤になるとボールを保持する時間が長い日体大柏がチャンスを作り始める。9番佐藤大斗が右サイドからの突破からクロスを上げると11番南雄大がこれに合わせるが、これはGK諸岡亨龍がピンチを防ぐ。続いて6番冨沢翔が強烈なミドルシュートを放つも、GK諸岡亨龍がまたしても立ちはだかる。前半35分、日体大柏は14番耕野祥護が相手のDFラインの一瞬の隙をつき、裏へ抜け出す。キーパーとの駆け引きを制し、華麗にゴールに流し込み試合を振り出しに戻す。さらに直後の38分、更に日体大柏はアーリークロスに対し9番佐藤大斗、3番寺田一貴と頭で繋ぐと、11番南雄大が絶好の位置で待ち受け強烈なシュートでゴールを射抜き逆転に成功。勢いづいた日体大柏は前半アディショナルタイムにも2番粕加屋光がこぼれ球をボックス外で拾い、左足一閃。見事に右サイドネットを揺らす。序盤の流れを断ち切り逆転に成功した日体大柏がリードを2点に広げ前半を折り返す。

後半に入りまた千葉敬愛が息を吹き返し、日体大柏に襲いかかる。11番濱中秀や10番阿部太陽が右サイド高い位置で危険な仕掛けを見せる。後半18分、辛抱強く耐えながら攻撃の機会を伺っていた日体大柏の攻撃。2番粕加屋光が右サイドを駆け上がりクロスを上げると14番番耕野祥護が足で合わせるも惜しくもバーを叩くが次第にペースを取り戻していく。後半から入った10番長崎陸も前線のターゲットになり、自分達の時間を作るのに一役買う。そして、同40分、日体大柏は16番落合周のスルーパスに10番長崎陸が爪先でギリギリコースを変え、ゴール。このまま4-1で日体大柏が勝利し次戦に駒を進めた。

(文・写真=石津大輝)

▽第98回全国高校サッカー選手権千葉予選
第98回全国高校サッカー選手権千葉予選