王者らしい勝ち方で準決勝を突破した流経大柏

 2年連続選手権準優勝の“千葉の雄”が順当にファイナルへ勝ち上がった。

 注目を集めた高校サッカー選手権の千葉県予選準決勝。流通経済大柏は11月24日に柏の葉競技場で翔凛と対戦した。

 4−4−2の布陣で臨んだ流経大柏は序盤から主導権を掴んだ。右の大西悠介と左の八木滉史がサイドハーフの位置でボールを引き出し、攻撃のリズムを作る。最前線の三好麟太も小気味良いタッチで仕掛け、バイタルエリアで相手を翻弄。何度も相手陣内で危険な場面を作った。最後の局面で精度を欠いたため、ゴールを決め切れずにいたが、前半のアディショナルタイムにチャンスを得る。右サイドを突破した橋本がクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ八木が右足でネットを揺らした。

 均衡を破ると、後半も積極的に攻撃を仕掛ける。後半16分にはCKから決定機を作ると、大西の折り返しにCB古谷優斗が合わせて2点目を奪った。これで勢いに乗った流経大柏は攻撃の手を緩めない。直後に三好が鮮やかな突破で局面を打開し、右足でネットを揺らした。リードを広げた後も優勢に進め、守備陣も最後まで無失点。3−0で快勝し、3年連続の選手権出場に王手を掛けた。

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▽第98回全国高校サッカー選手権千葉予選
第98回全国高校サッカー選手権千葉予選