清明学院、途中出場のMF北出浩大が殊勲弾 ヌヴェールを撃破

 9月7日、第98回全国高校サッカー選手権大阪予選3回戦が行われ、清明学院が香里ヌヴェール学院を下し4回戦に進出した。

 序盤から球際が激しい試合。紺のユニフォームのヌヴェールはキャプテンの14番MF安井元汰を中心に両サイドを使いながら攻め込むも、シードの為これが初戦の黄色いユニフォーム清明学院はタイトな守備でチャンスを作らせない。前半は拮抗した攻防でお互いチャンスが少ない中、ペースをつかみ始めた清明学院は17番FW山下蓮を中心にゴールに迫る。しかしペナルティーエリア付近のフリーキックの絶好のチャンスをものにできず。前半は0-0で折り返す。

 後半に入っても各局面で見応えのあるバトルが繰り広げられどちらも譲らない。お互いシュートまで行けない展開が続くが、両チーム選手交代のカードを次々に切り試合が動き始める。65分、香里ヌヴェール学院は右サイドから崩し、最後は交代出場の9番FW上原夢斗が抜け出キーパーと1対1になるもシュートは無常にもバーの上。決定機を生かせず。対する清明学院は終盤になっても運動量が落ちず、前からどんどんプレスをかけセカンドボールも拾い押し込み始める。すると終了間際の73分、清明はこちらも後半から出場の19番MF北出浩大が混戦の中こぼれ球を押し込み遂に待望の先制点をゲット。そして、そのまま試合終了。清明学院のディフェンス陣がタレント豊富なヌヴェール攻撃陣を見事に完封し劇的な勝利を収めた。 

(文・写真=会田健司)